期間工に興味があるけど、きつそう…辛そう…と思って躊躇してませんか?
確かに楽な仕事ではないし、実際1ヶ月以内どころか、1週間で辞めた人も見てきました。
ある人は、初日の午前休憩で脱走して辞めた人もいましたね。寮だったんですが、12時から15時の間に出て行ったようで、部屋はもぬけの殻。
こう聞くと、
- やっぱり期間工ヤバいんだ
- きっとゴミグズのような扱いを受ける
- 絶対体がもたない
と思われるかも知れませんが、そんな事はありません。
「え?だってきつくて辞める人多いんでしょ?」
それは色々な理由が重なっているからなんです。
今回は「期間工は仕事や環境的にキツいのか?」について、2年間期間工をした私が説明したいと思います。
この記事の目次
期間工はきつい?ずばり、1カ月間は地獄です!
結果から言うと、「最初の1ヶ月はめちゃくちゃキツいけど、それを乗り越えれば楽な仕事!」です。
実際問題、辞める人の大半は1ヶ月以内です。逆に言えば、1ヶ月を過ぎたら辞める人は一気に激減します。
もうこれが答えです。
ではなぜ1ヶ月我慢すると、期間工は楽になるのか?について説明しますね!
期間工は1カ月間我慢すると楽になる2つの理由
1ヵ月頑張ると100%体が楽になる
最初の1ヶ月は誰でもきついですよ。もう私も汗だらだらで、走りながらやっていました。
翌朝は筋肉痛で、それがどんどん蓄積され週末は死んだように寝てました。
組立という部署だったんですが、まぁまぁハードな所に配属されたんですね。指も結構使うんで、しかも無駄に力むからバネ指みたいになってね…。まぁ本当大変でした。
でもなぜ続いたのか?それは先に期間工に入っていた友達に「1ヶ月頑張れば楽になる!」と言われていたからです。
入社して2週間辺りがキツかったですね。辞める事ばかり考えていました。
でも結果的には友達の言葉は大正解。1ヶ月が終わった辺りから体が慣れだして、2ヵ月後なんて何も考えなくても体が勝手に動いてましたよ。
そもそも誰でもできる仕事量しかない
そもそも論として、期間工が「特殊な運動能力を持っている人だけがやれる仕事」だと思ってませんか?
逆ですよ逆。期間工の仕事は誰でもできるという設定にしてあるんです。
期間工は今現在、3年経てば一度期間満了として退職します。という事は、その工程にまた新人が入ってくる訳です。
次の人は、もしかしたら1年以内に辞めるかもしれない。次の人は?1ヶ月以内?
そうやって同じ工程を色々な期間従業員がやるんです。当然「誰でも慣れればやれるレベル」という仕事内容じゃなきゃ定着率も悪くなりますよね。
繰り返しますが、期間工の作業は、誰でもできるように設定されているんですよ。最初っから。
でも確かに最初はキツい。本当にこんな作業自分にできるかと疑うんです。
私の工程では、骨組みだけの車体が目の前を約48秒で通り過ぎていました。そこに決められた部品を6個程、インパクトで締め込みます。
私はその作業すらできないのに、前作業者は余った時間で段取りまですると言うんです。
はっ!?
ムリムリ無理無理!全然時間なんて余んない!!
その人何かのスペシャリストなの?県体とか国体とか出てた人?
しかしね、やはり慣れるんです。1ヵ月、本当に1ヵ月経つと慣れます。普通の人が頑張ればできるレベルに設定してあるんです。
期間工は1週間まず乗り切ろう!
「1ヵ月1ヵ月ってうるさいな…その1ヵ月が長いんだよ泣」
1ヵ月頑張れば期間工は続けられるよ!と言われても、その1ヵ月が辛い。
確かに分かる。たった1ヶ月間でも、楽しい時間と苦しい時間ではまったく時間の感じ方が変わります。
体の筋肉痛…人疲れ…そしていつまで経ってもスピードが上がらない自分に苛立つ事でしょう。
でもこれも仕方ないんです。ハッキリ言って誰もが通る道なんです。私もそうでした。辞めたかったですよ本当。
1ヶ月が果てしなく感じるなら、まず1週間頑張ってみましょう。1週間です。
たった1日で辞める人がいるんだから、1週間我慢するだけで凄い事です。
1週間頑張って、後の事は週末に考えましょう。最初の週末はゆっくり休んで下さい。
で、きっと次の月曜日がどうしようもなく嫌になります。サザエさん症候群ってやつです。
サザエさん症候群とは?
サザエさん症候群(サザエさんしょうこうぐん)とは、日曜日の夕方から深夜、「翌日(月曜日)からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状の、日本における俗称である
ポイントはここなんです。おそらくここを乗り切れれば1ヶ月の壁も越えられる。
期間工として入社。しかし自工程のきつさに絶望し、挫折します。でも何とか1週間頑張って束の間の休憩です。
しかし月曜日がやってくる。あの辛かった1週間がまた戻ってくる。
行きたくない、辞めたい…。
と、思うでしょう。やっと回復した筋肉痛なのにまた再発する場所に帰らなくてはならないんだから。
ここからはハッキリ言って根性です。この壁は根性でしか乗り越えられません。
確実に言える事は、最初の1週間より体が動くという事です。土日で体の疲れは回復しているでしょうから、間違いなく最初の1週間より楽です。
ただそうは言っても、ここからはメンタルの勝負なので何とも言えません。
最初の週よりは明らかにきつくないので、その事を信じてとりあえず工場に向かってみて下さい。
少し話は脱線しますが、こういう時の為に、仕事が続かなそうな人には寮生活をおすすめしています。
寮に住めば、辞めたいという自分を引き止める薬になるじゃないですか。
- せっかく引っ越したのに辞めるの?
- 引っ越し業者頼んだらお金掛かるよ?
- ズル休みしたら、気まずくない?
逃げ道を絶つという意味でも良いと思います。
だって1ヶ月後には絶対楽になってるはずですから、それまでの為の「退路絶ち」です。
1ヵ月頑張れとは言いません。まずは最初の一歩。1週間だけ頑張ってみましょう。
期間工きつすぎ…本当無理って人に質問!
1ヵ月頑張れば慣れます!いや1週間まず頑張れば道はひらけます!
と言っても「いや無理。期間工きつすぎ」って人。もう残る手は辞めるしかありません…が!
最後にもう一度考えてみましょう。
- 本当に仕事がきついのか?
- 本当にライン工が耐えられないのか?
- ぶっちゃけ面倒なのか?
心をえぐってえぐってみて、どうですか?自分自身は何て言ってます?
3番目の「ぶっちゃけ面倒」という人。あなたはダメです!
私も過去に幾度となく面倒という理由でバイトを辞めてきた人間ですが、面倒じゃない仕事なんてないんです。
いやもちろん分かってますよね。だから面倒という理由を隠し、別の理由を付け加えるんです。
「仕事が合わない!」だったり、「職場の人間関係が悪い!」だったりを付け足して、面倒だからという理由を隠します。
でも実際はシンプルで、しんどい事が面倒だから行きたくないだけ。それじゃやっぱりダメですよね。
まぁとにかく!本当に、騙されたと思ってまずは1週間頑張って下さい。1ヶ月後には仕事中も好きなアニメや好きな映画を考えれています。
ライン作業って本当体が覚えるので、その後は楽勝なんです。
体が勝手に動き、頭は空想の旅に出掛けられる。
でも③以外の理由。本当に仕事がきつくて精神的にもやられてしまったら。
もうそしたら諦めましょう。そこまでして頑張る事はなく、向き不向きはありますから。
私が接客業をやれないように、苦手な分野というのはありますよ。今回はすぐに辞めてしまったけど、収穫が無かった訳じゃない。
「ライン工は自分に向いてない」それが分かったんだから良しとしましょう。これからはライン工を省いた形で仕事を探せるんです。
期間工はアルバイトというレベルではないけど、正社員程の責任もない。企業は迷惑しますが、合わない仕事を長く続ける程無駄な時間はない。
心底合わないと感じたなら、辞めてしまうのは仕方ありません。
ただ突発で辞めるのは止めましょうね。大人ですから。
期間工はきついって話がなぜ多いのか?
期間工はキツい。この言葉を本当にネットでよく目にします。
工場にずっといる私からすると、普通に工場の仕事をしているだけですけどね、期間工も。
だからそれを言えば工場の仕事全部きついってならないとおかしいんですが…。
でもよく考えると、期間工だけがきついと言われる理由が分かりました。以下で説明します。
1ヵ月以内で辞めた人が、悔しいから書き込んでる
冒頭でもちらっと書きましたが、多分1ヵ月持たなかった人、1ヵ月以内できついと思って辞めた人が書き込んでいるんじゃないですかね?
その人達をどうこう言う気はありません。ひょっとしたら劣悪な部署があって、そこに放り込まれたのかもしれないし、同僚がクソだった可能性もあります。
でも、多分書き込んでいる人は少数で、1ヵ月持たなかった人達ですよ。私は現場にいたから分かります。
2ヵ月以上続いている人で、辛そうに仕事している人は早々いません。みんな結構余裕で作業していますから。
ライン工きつい。時間が無限に感じる
単純に「ライン工が体質に合わなかった」という理由の人もいると思います。
ライン工は同じ作業を何度も繰り返す仕事。それが苦痛に感じる人もいるでしょう。
工場の仕事はこんな言われ方をします。
- 時間が何倍も長く感じる
- 同じ事の繰り返しで気が狂いそうになる
- 自分が囚人になったかのような気がして憂鬱になる
私が工場に対するメリットと考える、人付き合いのなさや、単純作業だから誰でもできるというのが、逆に働いてしまうんでしょう。
うちの奥さんも長年接客業をやってきたので、工場のような仕事は無理と断言しています。
なので、おそらく他の職種からやってきた人は「期間工は辛すぎる」という結論になるのでしょう。
でも中にはやたらフレンドリーな期間工従業員もいるんですよね。あなた、営業マンになった方がよっぽど稼げるよって人。このタイプが続くのは疑問ですね。
まぁ合う会わないは仕方ない部分です。そんな人は「ライン工きついって!慣れない!時間が無限感じる」と感じても無理はない。
誰にだって、どんな仕事だってありますから。
ただ、妄想好きで一人見知りな人は期間工に向いてると思います。自分はどちらか考えみましょう!
まとめ・「期間工がきついのは最初の1ヵ月だけ!あとは体も心も楽になる!
まとめると「期間工がきついのは最初の1ヶ月だけ!それさえ乗り切れれば後は楽!」ですね。まぁタイトル通りです。
今何かしらの理由があって、期間工で働こうか悩んでいる訳ですよね?
「きついのかな辛いのかな~」と悩む必要はありません。とりあえず応募してみましょう。
ぶっちゃけた話、合わなかったら辞めれば良い話なんですよ。
もちろん1ヶ月頑張れば楽にはなるんですが、合わなかったら辞めて良いと思います。
何より今、この時間がもったいないですよ。動く人は「期間工ってキツいって聞くけど…まぁでもやってみるか!」位の、ルフィのような勢いで受けるものです。
これが正社員となればまた変わってきますが、期間工ですから。
やってみないと分からないし、とにかく動いて見ましょう。
上記でも説明しましたが、私もライン工未体験の状態で、友達に誘われるまま軽い気持ちで期間工の面接を受けました。
最初の1ヵ月きつかったですが、友達の言葉以外に、もう一つ私を繋ぎとめたモノがあります。
それは給料です。
アルバイトばかりの私には、信じられない金額の給料が入ったんです。社会保険というのも嬉しかったですね。
少し話がそれましたが、期間工をこれからやろうとしている人は、とにかく1ヵ月!いや1週間我慢しましょう!